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はじめに街区表示板に関する疑問などを調べてみました。
この街区表示板って日本独特なものなのですね。
○街区表示板って何?
街区表示板とは、このように電柱や家の塀などに取り付けられています。
細長い町名と住居符号が書かれた表示板ですね。

 

住居の位置を分かりやすくするために施行される、

住居表示

というものに伴い、この街区符号の書かれた「街区表示板」というものを設置するのです。



このサイトではこの各地に設置している「街区表示板」「町名表示板」および「住居番号表示板」を紹介しているわけですが・・・
ついでに「街区道」のサイト概要をちょっとだけ。

@当サイトではこの街区表示板、そして町名表示板を中心に掲載、独自に研究しております。

@各自治体によってデザインや色が違う、という点で面白いと思い調査を始めました。

@なお、住居番号表示板は個人情報に関わるもののため、すべてCGで表示、「12-43」で統一してイメージを掲載しています。

@自ら発見して、撮影しております。またフジモトさん運営の「交通写真特集」と同じものがありますが、相互取材協力の申し合わせにより意図的に同じ場所で一緒に撮影したものです。

@当サイトでは各自治体及びメーカーなどとは一切関係ありません そのため新規に設置された場所など取材できないものがあるかも知れませんが、順次更新していきたいと思います。各自治体及びメーカーなどへのお問い合わせはご遠慮願います。




さて、話を戻して、この「住居表示」ってなんぞや?


○地番や住居表示って何のこと?(1)
さて、何でしょう?(笑)

実際に住所を見てみると
例えば、大阪の梅田にある 阪神百貨店 の場合・・・

大阪府大阪市北区梅田1丁目13-13 ですよね。

しかし20数年前は
大阪府大阪市北区梅田1丁目1番地  と表されてました。
そういうCMもあったそうですが。

二つとも今と全く場所は同じなんですが、
上は住居表示が実施されたもの、下は住居表示が実施される前のもの、すなわち地番で表されてました。

なんで、そうする必要があったのでしょうか?



「住居表示」を説明するのはまずは土地制度について知る必要があります。



日本という国は農本主義で、庶民の大半が農民という時代がけっこう長く続いていました。
農民をするためには土地を所有しなければ話になりませんよね。
今みたいに賃貸の土地とかはなかったわけですから。

そこで、土地とか家の「所有」が非常に重要になってきたわけです。

しかしながら江戸時代までは米や農作物での「物納」で税を納めるのが主流になっていたらしく、
あまり田畑である「土地」に関しては何もかからなかったようです。

それが明治時代になると土地において大きな革命が起こります。それは・・・

地租改正

これで土地は「固定資産」となり、政府も管理をしなければいけなくなりました。
土地の所有権などを細かく示すために、 一つ一つにナンバリングすることになりました。

このときに生まれた土地の番号が

地番

というものです。

要するに地番というものは、
土地の所有権を明解に示すための番号」であり、それ以外の用途は何もないわけです。
だから場所によっては地番の数字の順序や枝番など、バラバラになっていて、
初めて訪れるときや、郵便を届けたりするときに混乱してしまうのです。


たとえば、最初に書いた大阪市北区梅田1丁目1番地
ここは阪神百貨店がある場所です。シンボル的な建物があるとわかりやすいですが、
他の住宅街でこれだとやはり不便です。


そこで昭和に入り、新しい住居表示というものができるのです。

○地番や住居表示って何のこと?(2)
住居表示というものはさきほどの阪神百貨店の例でいきますと、

大阪市北区梅田1丁目13-13

ですが、年配の方になりますと

大阪市北区梅田1丁目1番地

でも通じるそうです。なぜこのように2つも表し方があるというと

両方とも同じ場所だから

です。ただ、使用用途が違うだけなんですよ。



地番は「土地の所有権を明解に示すための番号」でした。では・・・

住居表示

とは何なのか?


郵便物などの宛先として住居の位置を分かりやすく示しているもの
すべてはこれなんですよ。


地番であれば1番地の隣に必ず2番地があるとは限りませんが、
住居表示であれば街区符号の、1番の隣には必ず2番があります。
例外はあるかも知れませんが大体あります。

このように整然と並んでいるのが住居表示というものです。


<Yahoo!地図情報より抜粋>

上の地図は門真市三ツ島周辺の地図です。
北にある北島町は住居表示が実施されてます。一方の三ツ島は地番です。

この地図上の番号というのは地番の場合はそのまま「地番」ですが、
住居表示の場合は「街区符号」となります。

街区符号の法則はこれといってないのですが、
東京では皇居に近いほうから1番、2番と振付けられてるそうです。
街区符号の付け方は地域によって、違うみたいなのでもっと調べてみると面白そうです。


ではもう一度、阪神百貨店の住所に戻ります。

大阪市北区梅田1丁目13-13

ここでいう「大阪市」というのは自治体名、「北区梅田1丁目」というのは町名というもので、
これらは地番であろうが住居表示であろうが別に変わりません。
町名なので○丁目の○は漢数字のほうが正確なのかもしれません。

北区梅田一丁目 という感じに。

最近では街区表示板でも門真市や北葛城郡広陵町などのようにアラビア数字で「1丁目」と
堂々と記載されているところもありますが・・・
あくまでも日本の正式町名ですから厳密には「一丁目」とね書いたほうが良さそうです。

あとの「13-13」は

住居符号13番の地域の中にある住居番号13番の位置にある場所。」

とでも訳しておきましょうか。



では、住居番号は家一軒ずつに付けられているのでしょうか?
実は一軒ずつではなく、

基準点からの距離を表している

のです。
その基準点から0〜20mなら1番、20〜40mなら2番と順番に番号をさらに振り分けていく。
これが住居番号なのです。だから場所によっては同じ住居番号が並んでたり、広い家があるところは飛び番になってたりするのです。

それによってこのような住居番号板が貼られることになります。



住所の中で「1番の3番」などにするとまたややこしいので、

便宜上、街区符号が1番、2番、住居番号は1号、2号と示しています。



だから公的な文書(住民票や履歴書を書くとき)には

さきほどの阪神百貨店を例に出すと

大阪市北区梅田1丁目13番13号

と書くわけです。



でも 普通に友達などにはがきなどを送るときはここまで堅苦しくせず、

○番○号 の部分は ○-○ で良いと思いますよ。



なぜなら

住居表示は「郵便物などの宛先として住居の位置を分かりやすく示しているもの

ただそれだけだからです。


ある文書ではまだまだ地番の生きているものもあります。
それはまた後のほうで取り上げることとして。



そうして昭和37年5月10日、「住居表示に関する法律」が施行されて、以降、
全国に住居表示があらゆるところに登場するのである・・・。


しかし、手続きが煩雑なこと、地名を残したいという意向などあり、
「地番」をそのまま整理しただけの「地番整理」というのが現れました。


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