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はじめに街区表示板に関する疑問などを調べてみました。
この街区表示板って日本独特なものなのですね。
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○地番と地番整理って何が違うの?
住居表示を実施しているところでしか街区表示板はないと思ったら・・・
実は地番地域、地番整理地域にもあることはあるのです。

ただし、「町名表示板」という形で設置されているのですけどね。

 

写真は三木市緑ヶ丘町本町一丁目の町名表示板です。

もう一度何回も言いますが、
地番というものは「土地の所有権を明解に示すための番号」でした。

土地の所有権を元に、ここから何平米は何番地、何平米は何番地とナンバリングしていってるので、
当然、番地によって面積や範囲も違うわけです。
さらにそこに住宅が建つことにより、地番の上に枝番(-1とか)が付け、分けられました。

これがさらに郵便物が届きにくかったり、場所が探しにくく余計にさせるわけです。


たとえば

倉敷市玉島爪崎字西一丁目153番地6  とか。

昔は○○番地の△ と表されているところがあったのですが、ここ最近は

○○番地△ と表すのが一般的になりつつあるようです。



しかしながら、住宅が造成されていくとやっぱり地番だと不便な面が出てきます。
そこで「住居表示」というものが登場するのですが、

街区表示板や住居番号板の設置の義務や町名の変更など手続きが煩雑なために、

地番整理

という方法を取るところもあるようです。

この方法では、「道路や河川に囲まれたところに地番を与え、さらに所有者区分ごとに枝番をつけていく」
住居表示とあまり変わらないものになっています。

住居表示済みの地域とは異なり「登記上の地番区域表記と、一般的な住所表記との不統一が起こらない」
というメリットのがある一方、町名表示板など設置の義務がないので、場所がわかりにくいというデメリットがあります。

要するにこの地番整理というものは・・・

地番と住居表示の中間的存在

と言えるのかも知れません。

○京都市の住所ってどうなってるの?
京都市は政令指定都市唯一、住居表示を実施していません。

どうやって住居を表しているのかというと、中心部では

通り名

で表しています。



このように京都市の中心部は碁盤の目のようになっています。
そのため、町名もあるのですがあまりにも細かすぎて不便だ、ということで、

通り名+町名

というのが一般的になっていて、かつわかりやすいです。


例えば、地図上のは大丸京都店の位置を表していますが、
住所は「京都市下京区四条通高倉西入立売西町79番地」 となっています。

正式な町名は「立売西町」なのですが、番地ごとに町名が違うぐらい細かいので、
「四条通高倉西入」という通り名がつくわけです。

・・・この町名の細かさはYahoo! Japanの地図で京都市中京区や下京区をご覧いただいたらわかります。

では具体的に通り名の付け方を見ていきましょう。
仮にこのようなA〜Dの通りがあったとします。

 

1の建物は「面している通りがB通りで、C通りとD通りではC通りに近く、交差点を下ったところ。」
ということで・・・「B通C下る」と表し、その後に「○○町」と付けるのです。
※北に向かう=上ル、南に向かう=下ルと表します。


2の建物は「面している通りがA通りとD通り」
ということで・・・「A通D」と表し、その後に「○○町」と付けるのです。


3の建物は「面している通りがC通りで、A通りに近く、交差点を西に入ったところ。」
ということで・・・「C通A西入ル」と表し、その後に「○○町」と付けるのです。



さきほどの大丸京都店の例で言いますと、

京都市下京区四条通高倉西入立売西町79番地

これは「四条通に面していて、高倉通に近く西に入ったところ」

となるわけです。実質後の町名は要らない訳です。



しかし近年の郵便番号7桁化で町名で郵便番号が分けられるということになりました。
普通ならこれでさらに便利になるはずが、京都市の場合は大幅に不便になってしまいました。

郵便を出す際は「○○通○○(下るや西入等)△△町」と書きましょう。



町名表示板」は こちらにあるようにライオンズクラブや仁丹がかなり昔から設置しています。
仁丹は明治40年ごろから町名表示板を設置しているそうです。(→森下仁丹歴史博物館より)


ただ、この通り名が適用できない西京区や山科区、伏見区では住居表示にあたるものがないと
町名表示板だけではちょっと不便かもしれません。(設置箇所も少ないのですが。)


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