一昔前は鉄鋼製やアルミ製の街区表示板がほぼ全て占めていましたが、プラスチック製のものも登場しています。
プラスチック製の経年劣化が激しく、最近ではまたアルミのプリント転写が増えてきました。
今回はそんな街区表示板の材質という面から探ってみます。

なお、ここでいう使用自治体は現在、主に使用されているもののみとします。

木製

<使用自治体>
■京都府
京都市(※初期の仁丹の町名表示板)
■滋賀県

甲賀市

<特徴>
住居表示実施前の、明治期〜戦前の町名表示板で存在している。
一部には住居表示後にも使われているが非常に希少である。

鉄鋼

■大阪府
柏原市
■奈良県
大和郡山市 など 

<特徴>
住居表示実施の初期に設置されている自治体に多い。
設置当初はアルミ製より鮮やかだが、時間が経つにつれて錆びて見づらくなる。


材質が硬いので転写のみに使用されている。(打ち抜けない・・・。)
白い塗料で書かれたものや、琺瑯加工されたものまでさまざまです。

アルミ

■大阪府
大阪市・堺市を除く自治体 など
用例は多数に及ぶ。

<特徴>

アルミ製は耐久年数が数十年と長いのと維持などのコスト面の安さから大半の自治体で使用されている。

大半が打ち抜きだが、転写のものにも使用されている。
最近ではアルミのプリント転写がコスト面で非常に安価なために使用例が増えている。

平面プラスチック

■大阪府
大阪市・堺市・枚方市
■兵庫県
伊丹市・川西市

<特徴>
プラスチック製は色鮮やかで文字も見やすいが、2〜3年で色褪せるので維持にコストがかかる。
特に青・緑系のものは問題がないが、赤茶系のものは特に劣化が激しい

全てプリント転写。

カマボコ型プラスチック

■大阪府
大阪市

<特徴>
コスト面が非常にかかるため、採用例が殆どなく大阪市にのみに存在するカマボコ型プラスチック。
やや奥行きがあり、壁などに設置されてある。立体的なため相当に目立つ。

全てプリント転写。